2006年5月2日〜8日=ファンダイビング

GWの連休が、土曜日を使うと3日から7日までの5日間ある、ということで、前年から誘われていた初・海外ダイビング。
失業中ではあるものの、次の仕事は完全週休2日を希望していたため、土・日&祝日の日程ならば就職していても影響ないだろう、という安楽的な判断のもと、予約を入れる。
が、ちょうどひと月前になって突然、旅行会社の手違い発覚、私の名前が入っていない、という。
“追加された宿泊費用は旅行会社が持つ”&“行きも帰りも1人にはしない(海外旅行経験豊富な同行者がいる)”、という条件で2日〜8日の日程でOKを出す。
だって、とてもそれまでに仕事が決まると思えなかったし。

海外そのものがやっと、4回目。
沖縄を含む九州以外での初潜りが海外、パラオ。
しかも今回は記念ダイビングでもあるわけで…期待と不安といろいろごちゃまぜの気分を抱えたままの渡航となったのである。
(まぁ、仕事していない分、いつもより気持ちに余裕はあった気もするが。)

なお、今回の記事は一部、5月9日付ブログに書いた内容と重複している上に、“いつも以上にログ以外のことが多くて(というかログの方が少ない)長い”のでご了承下さい。なお、今回、写真が多かったのでfotolifeを使わず、こちらに置いてます。一部重複していますが、よければ見てください。

5月2日

集合は8時50分、福岡空港国際線ターミナル。
仕事を辞めてから、怠惰な生活に浸りきっていたため、ちゃんと集合時間に間に合うか心配だったものの、ちゃんと予定通り6時半に起床&地下鉄2路線+連絡バスを乗り継いで空港到着。
集合場所である旅行会社カウンター前で、同行者を探すのだが、でかくてごついスーツケース持参の筈ですぐ見つかるかと思いきや、同じようなスーツケースを押している人が集まっていてちょっとびっくり。まぁ、それでもすぐ、見つかったが。
後発組のメンバーの1人に見守られる(?)中、スーツケースを預けて出発口へ。ちなみに、この時、重量オーバーの料金は徴収されず。
チェックインロビーでも、出発口でも、私の予想を超える人の列。ただ、私たちは最後尾に近かったようで、後ろはそんなに並んでない。
このセキュリティチェックポイントで、ちょっとびっくりしたことが…それは同行者の荷物。おもむろに、ノートパソコンが出てきたのである。1人の夜は暇だから、という理由はわかるけれど、私がいかに荷物を減らすかに頭を悩ませている隣で、荷物の重さよりも暇な時間を重要視している人物がいるとは…力持ちっていいなぁ(え、何か違う?)。
搭乗ゲートは52番で待合室は最も奥、搭乗するには階段を2階分ばかり下りて、横断歩道渡って、梯子、じゃなくて階段を上って機内へ。
リゾート便のコンチネンタル航空グアム行き、ほぼ満席状態で10分早い出発となる。そう、福岡からパラオへ行く場合、グアムで乗り換えが必要なのである。
グアム時間(日本より1時間早い時差)で15時半頃の到着までの間、ガイドブック見たり(誰かが持ってくると思って、見ていなかった。実際、持ってきて下さったのは見送りしてくれた方。)、外を見たり、申請書類を記入したり、寝たり…あ、機内食も頂きました。ちなみにメニューは角煮饅頭もどき、インゲンと海老・トマト・レタスのサラダ、フルーツ入りプディング。飲み物はウーロン茶を選択したのですが、日本では見たことのないグリーンの缶入りだった。プディングのスポンジが蜂蜜漬けのように甘く、どちらかというとデザートよりご褒美にほしい味。
離陸の時はスムーズだったのに、着陸の時が辛く、耳が痛くなってしまった。この、耳が痛くなったりならなかったりって、何が違うのかな?前は滑走路の長さかな、とか勝手に思っていたけれど、どうも違うみたいだし…わからない。
グアムの空港では、ちゃんと飛行機から空港のビルまで通路が繋がっていましたが、その通路の間だけが、グアムの暑さを体感できた所、と言える。「このままグアム滞在でいいね」なんて話しながら、入国審査、続いて順調に出国手続へと進む。あ、手荷物検査の時、同行者がパソコンを出し忘れていて止められていたんだけれど、ちゃんと対応できているのをみて、「格好いい…」とか思ってしまった(ちなみに、私は英語アレルギーかも!?)。
そういえばこの入国審査の時、同行者と一緒に通過しちゃったんだよね、家族でないにも関わらず。後で考えたらおかしな事だったんだけれど、まぁ、何も言われなかったから問題はないということで。
グアムでの待ち時間は約3時間〜3時間半と、これまた長い。
とりあえずまずはDFS…じゃなくて、トイレ。だって、3列シートの窓側だったから飛行機に乗ってから1度も行かなかったし…3列シートでも、同行者と2人だけだったら行ったかな?と、いう話は置いておいて、グアムでアメリカを体感できる場所の一つだと言えると思う。個室が広くて、扉が上が高くて下が短い。あの下の隙間って広すぎると思わない?ちょっとしゃがんだら見えそうだし、じっとしていられない子供がいたら逃げ出しそうだし、変な人が入ってきそうで恐いんだけれど…そんなこと考えるのは私だけ?
で、腹ごしらえ。
私は基本的に、動かなければ殆ど食べないで過ごす事が出来るけれど、でもあの機内食の量ではさすがにエネルギー足りなさすぎるかな、と思って時間も有り余っていることだし、補給しておくことに。が、予想より高い!こういう「施設」の類での販売品って、どうしてこんなに高いんだろうね?おにぎり2個入り1パックと、ペットボトルのお茶(日本製)1本だけで5ドル50セント(お茶が3ドル)もした…。同行人はしっかり食べるつもりだったようだが、金額のせいかあまり動かないせいか、同じような内容になっていた。
食後は各々が違うパズルをしていたという…ある意味、1人旅同士が側にいただけに見える状態で、「不審人物を見かけた場合はすぐに知らせてください」の放送に、「私たちも不審人物に見えるかもね」なんて冗談を言ってしまった。
搭乗口は14番で、これまた端の方。早めに搭乗口付近へ行っていたのだが、グアム出発も10分早まり、18時40分。
着陸の時に耳が痛くなったから、離陸の時も覚悟していたんだけれど、離陸はOK。
今度も同じコンチネンタル航空のリゾート便だが、先ほどよりは席に余裕がある上に、日本人以外の乗客の割合も増えていた。機内食はパンにチーズとハムを挟んだもの、フルーツ(メロンと何か?)、チョコ入りクッキーだったんだけれど、クッキーの塩気が強くて残す。
パラオ、コロール空港での着陸は大丈夫で、耳の痛みも“くぐもり”もなし。
機内から一歩外(通路)へ踏み出した途端、まるで梅雨の気温と思うほど湿気が多い。
麻薬捜査犬に挨拶した上で入国審査を経て、到着口から出てみると、出迎えと思われる人物がたくさん。さて、私たちへの出迎えはどこだろう、ときょろきょろしていると鞄に付いていた旅行会社のタグを見つけた係員の方から見つけてくださった。他の出発地からの到着とも思われる人たちと一緒に大型バスに乗り、ホテルへ向かう。何ヶ所かのホテルを経由するようだが、私たちと同じホテルで降りた客はいなかった。
今回、お世話になったのは“West Plaza Hotel Desekel”で、2階の3111号室(ツイン)。
入室の扉を開けた途端、あまりの冷気にセカンドバッグ(ボストン)を抱えたまま、ダッシュでクーラーを切ってしまった。部屋の広さは…広い、とは言えないかな?私がもう一人いたら、荷物が一部混ざってしまうかもしれない、と思う程度。でもスーツケース2つ、並べて広げられる程度の広さはあったし、今回このグループが泊まった部屋の中では、唯一ベランダがあった。壁の一面が鏡で、慣れるまで何度かドキッとしてしまったが。セーフティー・ボックスとバスルームに物干しのロープもしくはフックがなかったのが残念。タオルもバスタオル1枚しかなくて、フェイスタオルとかなかったし。ポットでお湯が沸かせることを確認して、同行者を誘って下のスーパー“Desekel Market”へ行き、フルーツジュースと水を購入。同行者が、何か食べ物を買うだろうなと思っていたが、日本のカップラーメンを買っていたのには、なんだか笑ってしまったけれど、本当に日本の商品が多いのには驚く。
部屋に戻って、スーツケースを開封。TV(NHK衛星放送しか入らない)を見ながら器材をメッシュバッグに詰めていくが、初めての場所で潜る時って器材以外に何があった方が良いのかいつも迷う。とりあえず後は水没チェックのみ、という状態まで仕上げてから、風呂。
ところが、どうもやり方が悪いのか、お湯が出なくて水。まぁ、水と言っても日本みたいに冷たい水ではないのだけれど…クーラーを切ったままで部屋がかなり暖かくなっていたことと面倒だったことで、そのまま水のシャワーで済ませる。翌日になったら出るかもしれないし。
さっそく買ってきた水を沸かしてお茶を入れ、ぬくもってから就寝。

5月3日

目覚ましは前日と同じ6時半にセットしていたのだが、初めて海外で1人で過ごした夜、というシチュエーションからか、珍しくベルがなる30分も前に目が覚める。まず、カーテンを開けて空を見る。・・・ちょこっと雨だ。
朝食を同行人と待ち合わせて、小雨の降る中、歩いて近くにあるというドーナッツ屋へ…向かったつもりだったが、「この辺りかな?」と見当をつけていた所にない、という。道は全て同行人に任せていたから店の名前すら私は覚えていないし、地図を持ってきていない、ということで一度地図を取りに戻る…途中で、目的の店を発見。後で地図を見たけれど、地図を見た感じよりもかなり近くて、ホテルの目の前だった。
その目的の店とは“Winchell's”。ドーナッツのチェーン店らしいが、いくら甘党の私でも朝からドーナッツはちょっと食べられない。ということで、目に付いたベーグル、サンドウィッチ、熱い紅茶を注文。客が少なかったため、店内で頂く。ベーグルにはクリームチーズが挟んであったんだけれど、そのチーズがうまい!サンドイッチは、3種類ある中から適当に(確かB=ベーコン)選んだが、日本で食べるものとちょっと形が違っていて、日本ではどっかのパンが同じような形で中身がピーナッツクリームとかだったなぁ。いくら前の晩、食べなかったからとはいえ、さすがに2つは多かったようで、サンドウィッチを半分、残してしまった。

9時にホテル1階出口前集合のため、器材を荷物運搬用エレベーターに載せてみようかと思いつつ、今ひとつ、使い方使い方に自信がなくて初日の朝から失敗したくなくてそのまま抱えて降ろす。ビーチタオルを借りたフロントが目の前で、うろうろしたくなかった、というのも有るかもしれない。まぁ、2階だし、ウェイトが入っている訳ではないから大丈夫だったけれど。
出口のすぐ横に器材を置いて、借りたビーチタオルをしまい込んでいる間に、今回お世話になるショップ、パラダイス・ダイバーズ・パラオの方が到着。車には既に3名の方が乗車。それに私が乗り込んで…同行人は荷台に押し込まれてしまっていた。車で5分くらいの距離とはいえ、お尻が痛かっただろうな。
港には大きめの船と、その横に小さめの船が並んで停泊。大きめの船の方に陸上から橋(と思われる板)が渡してあるのだが・・・・・手で掴む物がない場所を移動するのが苦手(だから昔の平均台も大嫌い)な私には、この板を渡るだけの作業で胃が痛くなりそうだった。もちろん、そんな所を自分の器材を担いでなんか渡れるわけもなく、大人しく他の人に運んで頂いた。
ガイドと船長は今回全部、同じ人物。2人ともおもしろい人物だった。他に同じ船に乗ったメンバーは、先ほど車に乗っていた関西から見えられた方々。よってこの日は客5人+ガイドの6人で潜ることになる。器材をセッティングして、出航。薄曇りだけれど、風が気持ち良い。海の色が濃いブルーだったり、エメラルドグリーンだったりと変化するのもまた、楽しい。光の見え具合だったのか、雲までエメラルドグリーンに染まっているところもあった。

だいたい、40〜50分移動して到着した1本目のポイントは“ジャーマン・チャンネル”、マンタ狙いだとか。普段、ポイントに他の船がいることがないので、たくさんの船にちょっと驚く。船同士を繋げて停泊したのも、初めての経験だったかも。
買ったばかりのホット・カプセルと体型変化のために、ウェット・スーツの着込みに苦労してしまった。が、マンタ待ちを考えるとHカプセルは正解だったな。半年以上振りなので、もちろん(?)耳抜きに時間が掛かるであろうことは、バディ&ガイドに申告した上でのエントリー。が、ちょっと予想以上に時間が掛かってしまった。その間に、最初のマンタ遭遇があったらしいが、私は見ていない。潜行時って、特に初日の1本目は周りを見る余裕は全く、ないもんなぁ…。
どうにかこうにか、潜行完了。白い砂地に着底して、他の船のグループと一緒にマンタ待ち。でも“じぃー”と待つのが暇&久しぶりの海で興奮。ということで最初の被写体。


フタスジタマガシラかな、と思うけれど自信がない…

上の写真に写った魚がたくさんいて、最初に目に付いたのだ。あと、アカモンガラもかなり多かった。アカモンガラは個体で微妙に色が違うのね。それとも見え方かな?黒、というより濃い青や緑がかって見えた。暫く粘ったものの、マンタは現れなかったため、中層を暫く漂うことに。ガーデンイールとかいたみたいだけれど、この日はどれがそうなのか良くわからなかった…。
でも、亀がいた!ふと、右肩方向から指示を感じて振り返ったら、本物のっ、亀っ!!アオウミガメだったかな。ちょっと遠すぎたから近寄ってこないかな?と思っていたのに、あっという間に逆に遠ざかってしまった…。遠くてもダメもとで写真に撮れば良かった…。
ツバメウオが大きくて、「ツバメ」の名前がどこから来たのか不思議だった。黒色が強かったから、まだ若魚かな?・・・それともツバメウオじゃなかったりする?
予想通り、私が最初にエアーがなくなって、申告&エキジット準備移動。途中で流れが変わったせいか、ガイドに手を引いて貰う…。と、その時、人の群れの向こうにいるではないですか、オニマキイトエイ別名マンタさん。これまた遠くなので写真に撮らなかった(というかガイドに掴まれた状態で写真なんか撮っていたら顰蹙もの?)が、この目にはしっかりと焼き付けた。亀もマンタも、後日また遭遇できるだろうと信じて…。

Serial Dive No.
48
Date
2006/05/03
Location

German Channel:PALAU

Weather Conditions
雨のち曇り
Wind
北東
Air Temp.
27度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

Horizontal Visibility
15〜20m
Tide
小潮
The amount of Pressure
190kg/cm'
Bottom Time
51min
Max. Depth
20.4m

他に見られたもの:アデヤッコ、名前の調べられないハゼと思しき物、etc...
ちなみにこの時、水上に出た時点でとはいえ、初めてエアー・ゼロを体験してしまった。

タンクを変えて、少々移動。他のメンバーは皆3本潜るが、私たちはこの日は2本のみの予定。他のメンバーがなぜ3本潜らないのかを不思議そうにしているので、「明日来るメンバーから、『3本潜るな』と言われているので」という感じで説明すると、なぜか「ボス命令が下っている」という解釈されてしまったが…。
とにかく2本目を潜るか、1本休んで3本目を潜るかを決めねばならない。「自分はどっちでも良い。任せる」とバディは言うけれど、ポイントのことを全く下調べしていない私には、ポイントで選ぶなんてことはできない。結局、ガイドの「(3本目のポイントは)明日も必ず来るポイント」という言葉と、私の体調が思ったより良くて続けて潜っても大丈夫だと思われるから後でゆっくりしたい、もし良かったら最終日にまた来れば良い、等の考えから2本目を一緒に潜ることに決定。持参のハイチュウ(予想以上に評判が良かった。本当は耳抜き用唾液分泌アイテムだったりしたのだが…笑)を食べながら水面休息した後、2本目は“ニュー・ドロップ・オフ”。
ドロップ・オフ、というからには断崖。1本目よりは“まし”なスピードで耳抜きしながら降りていくが、ちょっと流されて身体がなかなかまっすぐにならなかったりした。そして正直、こわごわ壁から離れる。ふ、と足元を見ると底がまったく見えず、ずるずると落ちていく(実際、後でバディに聞いたら落ちかけていたらしい)、もしくは引きずり込まれるような感覚があり、怖いけれど楽しいという、お化け屋敷感覚。周りに人が確実にいることがわかっているから、「楽しい」なんて言えるんだけど。とにかく「あお」の色が今までと全然違っていて、後で誰かが「絣とか、藍染の色」と言っていたが、本当にそんな感じで、きれいで、大好きな色だった。この色を見られただけでもこのポイントは嬉しかったかも。透視度(透明度?)も今までで一番、良かったし。
もちろん、お魚もたくさん。ヨスジフエダイをはじめ、今回のツアーで流行みたいになった言葉じゃないけれど、魚たちが“群れ群れ”していた。

水面を見上げた風景
見えないけれど、中央はヨスジフエダイの行進

ホワイトチップの寝姿が見られたのだが、私が写真に撮ろうとしたら気配を感じたのか、逃げて行ってしまった。後は日本にはいないというクマノミ、オレンジフィンアネモネフィッシュも見られたし、ナポレオンも見られたし、安全停止の時には、バラクーダの群れもいた。バラクーダの群れは、売り物の写真のような渦巻き風景にはならなかったけれど。
予想外(?)に満足の1本となった。

Serial Dive No.
49
Date
2006/05/03
Location

New Drop Off:PALAU

Weather Conditions
曇り時々晴れ
Wind
北東
Air Temp.
28度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

Horizontal Visibility
20〜30m
Tide
小潮
The amount of Pressure
180kg/cm'
Bottom Time
46min
Max. Depth
24.5m

他に見られたもの:ロクセンヤッコ、グレイリーフシャーク、ウメイロモドキ、カスミチョウチョウウオ、etc...
安全停止がまだ上手くできなくて、浮上してしまいそうになり、バディに引っ張って貰っていた…。

そしてまた少し移動した後、お弁当タイム!レンズを拭くのを忘れていたので、水滴がついちゃっているが…。

焼肉屋のお弁当だとか
焼肉は入ってなかったが、
唐揚げが山のように入ってた

昼食を食べた後、一度港に帰ってくれるのかと思いきや、その場で待機…。名前だけなら私も知っている有名なポイント、ブルー・コーナーで待機…。どちらかと言うと無口なバディと、まだ殆ど口をきいていない船長と、ひたすら船上で待機…。ちょっと辛かったかも。しかもその間に、雨も降ってきたし。上がってきた方々が何を見たのか、聞かないようにしていた(こういう時、難聴って便利〜♪)。
帰りは雨の降る中、丸まって寝ていた。かなり速いスピードで、はっ、と気が付いたらバディのキャップが飛んでいってしまっていた。
港に着くと、他の船はもう、帰ってきている様子。他のメンバーと同じ場所で夕食を取ることを了承し、場所を聞いてホテルまで車で送ってもらう。

ホテルの部屋に帰ってくると、出がけにしておいたクーラーの設定(弱)のままで、ほっとする。そして、シャワー。・・・・・やっぱり、水のまま。バディに聞いたところ、普通に蛇口をひねったらお湯が出た、と言っていたので、やはりこの部屋のシャワーがおかしいということになる。濡れた水着のままでは寒いので、とりあえず軽く着替えて、クレームを付けることに。
が、電話の受話器を上げようとして、動きが止まる。「シャワーのお湯が水になっている」って、英語でどう言えばいいの!?こんな事なら、昔買った海外旅行ハンドブックみたいな物、持ってきておけばよかった!
電話で言葉だけよりも、身振り手振りの方がまだ通じるかもしれない、と思い、フロントへ。・・・・・フロントのお姉さん、電話中。これじゃ、もし電話しても繋がらないじゃんっ!とりあえず、電話が終わるのを待つ。
…待つ。
……待つ。
終わらないっ!こっちはフロントのクーラーが寒くて震えそうなのに…。だんだんイライラしてきたのが伝わったのか、「I'll call you up later.」みたいな事を言われた(正確に聞き取れたのは“call you”と“later”位かな)ので、すごすごと部屋へ戻る。弱にしておいたクーラーも切って、残っていた水を沸かしてお茶を飲み、電話を待つ。
…待つ。
……待つ。
来ないじゃんっ!仕方がないので、再度フロントへ。あれ?お姉さんチェンジ?とりあえず今度は電話はしていないので、身振り手振りと怪しい英語でシャワーのお湯が水であることを伝え、どうにかこうにか部屋まで来て貰う。暫くシャワーを出してお湯が出ないことを確認した上、クローゼットを開けて、中の「触れるな、危険」みたいな張り紙がされた箱を開けて操作した上で「15分後、お湯じゃなかったらまた教えてくれ」みたいなことを言って、出ていった。 カメラをハウジングから取り出して、あと10分。
…あと5分。このころにはもう、さすがに髪の毛とかはほぼ乾いてきていた。が、やっぱり気持ち悪い。そんなことを考えないためにログ付け。写真から魚を探そうとするが、写真がよく見えない。
……よし、過ぎたっ!用心のためあと5分待って、喜び勇んで風呂へ…。まだ、水だよぉ…。フロントへ行って「It's not good.」。もう一度部屋まで来て貰い、確認して貰う。彼女はまた暫くいじったり、何度か部屋を出入りした上で、再び15分の“待て”。
こうやって、ただ待つばかりの時間は刻々と過ぎて行くわけで…。この調子では、私はお風呂に入れないまま、夕食に行くことになるのか?こんな身体では行きたくないぞ。それとも1人、遅れて行くことになるのか?知らない、しかも海外の道を1人でなんか歩きたくないぞ。それにそもそも遅れる位なら、行きたくないぞ。ではさっさと諦めて断るか?断るとしたら連絡先が書いてあった紙、どこに置いたか?どうするどうするどうする・・・・・。頭の中、ぐちゃぐちゃにしている間に15分経過。恐る恐る手をかざす・・・・・・・・・・
フロントへ行くと、「I call in a specialist.」(聞こえたのはせいぜい、callとspecialistぐらいなのに、よく通じたなぁ、私)。それってどのくらい時間かかるの!?その後、どのくらい掛かるの!?
そして私が選択した行動は… 「風呂、貸して」。後から考えればよくもまぁそんな図々しいこと言えたなぁと思うけれど、その時は結構、必死だったんだよね。いくらクーラーを切っていても、ずっと濡れたまま何時間もいたからかなり身体が冷え切っていたし。お腹も空いていたから、脳に酸素が回っていなかったんじゃないかなぁ?異性であるバディの部屋に電話したという…。普通さ、先に行って貰うとかするのにね。頭の中、普通じゃなかったんだと思うんだ。だからさ、勘弁して欲しいよ。
バディから無理矢理OKをもぎ取って必要最低限の荷物に絞り込んで…としていたら、予想より早いスペシャリストの到着。フロントのお姉さんがこれまでやった作業を説明した後、作業開始。日曜大工のような音が暫く続いた後、3度目の待て。
バディにはもうちょっと様子見ることにした、と連絡入れたものの、待っている間にやっと自分の図々しさに思い至り、「これでダメだったらもう、バディだけ行って貰って、自分の夕食は下のスーパーで適当に済まそう。」と思う。というか、もう、「今回もダメだろうな」と、もはや諦めていたというのが正直な話。まぁでも、やっぱり来てくれたのはスペシャリストだったようで、無事、やっと、シャワーヘッドからお湯が出るようになった。その時、時間は18時半。集合時間は19時半で、バディとの待ち合わせ時間は15分前。ギリギリどうにかなる時間は、かろうじて残っている。急いでバディに電話して謝ってやっと、待望の入浴タイム。本当はゆっくり、長湯したかったのに、まるで閉館時間の迫った施設利用のごとく、焦って身支度を整えていく。髪とか乾ききっていなかったけれど、何より熱いお湯で身体の芯が暖まったし、日本よりはまだ気温が高いから大丈夫だろうと判断して、ロビーへ。
顔と部屋番号を覚えてくれたロビーのお姉さんに、笑顔で「Thank you〜.」と言って、夕食に向けて出発。途中、WCTC Shopping Center辺りで声をかけられて、こんな異国の地で何事かと思ったら、同じ船に乗ったメンバーの1人だった。場所が今ひとつ分からず、誰か通りかかるのを待っていたらしい。薄暗闇の中、良く私たちってわかったなぁ…。

夕食は“Palasia Hotel Palau”の中にある、“Desomel Restaurant”、フランス料理かな?そこのVIPルームかな、貸切部屋みたいな所。同じ船に乗ったメンバーだけでなく、他の方々も見えられていたため、円卓2台に別れての食事。ウーロン茶を飲みながら、大人しく経験豊富な方々のお話を伺っていました。ナポレオンの揚げ物とか出ていたらしいが、魚の揚げた物は苦手なので食べないままだった。フルーツとしてグァバの実が出てきたんだけれど、なんというか瓜?みたいな味だった。そういえばグアムからの機内食で出たフルーツも、片方はメロンだったけれど、もう片方は何のフルーツか分からなかったなぁ…。もしかしてあれもグァバ?ログにサイン欲しいなぁ、と思いつつも誰もそんなことしていなかったから言い出せないまま終了。同じテーブルの人たちが最後にワインで乾杯した1杯くらい、飲めば良かったかな?でも翌日からのことを考えると飲まなくて正解の筈。それまでBudweiserばかり飲んでいたバディは「これ(ワイン)で帰られなくなったらよろしく」なんて言いながら飲んでいたけれど、どう見ても平気な様子。でも雨が降り始めていたから、歩いては帰りたくないな、と思っていたら、ショップの方が車でホテルまで送ってくれた。

そしてホテルに戻ると、後発隊(含同室者)が無事、到着していた。というか、到着したことは、食事中にショップの方から既に伺っていたので、無事合流、と言うべきか。下のスーパーへ行ってみたものの、既に営業時間を過ぎていたため、Winchell's隣のショップへ顔をだして解散。バディー君、丸2日間、振り回しまくってごめんね。
部屋に戻り、改めて再会を祝う。と、同時に、状況報告。後発組はどうやら、重量制限に引っかかったらしく、その場で2つにわけて預けたらしい。私の方からは船の様子などのツアー体験報告とシャワー事件報告。体験報告は、水没チェックをホテルで済ませておくべき、とか、トイレが大自然だから覚悟しておくべき、とか、船で水を掛かるだけでシャワーはホテルに戻ってきてから、とか。残り2人にも伝わった様子。
その後、同室者がシャワーを浴びたのだが、出てきた途端、もう一つ問題発生。ドライヤーが使えないらしい。そういえば夕方、私がシャワーを浴びた後は、時間がなかったからすぐに動かなかったシャワーに、あれこれ触る時間がなかったのでそのままタオルで拭くだけで済ませたんだった…。翌日、他の部屋で使い方を習って、それでも使えなかったらまたクレーム言おう、と話して就寝。疲れていたのか、同室者ができてほっとしたのか、ぐっすり眠れた。

5月4日

持ってきた携帯の目覚ましで目が覚めると、外の天気はこの日も今ひとつ。でもきっと、前日と同じく、海に出たら良くなるだろう、と思うと気は楽。
朝はみんなで“Winchell's”へ行く。前日よりも多い客に、テイクアウトすることに。ピザ・トーストができたてで美味しそうだったので、それにした。ロビーで食べたんだけれど、インスタントのコーヒーはここに置いてあるのね。まぁ、私は、インスタントコーヒーを飲まないので、あまり関係ないけれど。一度部屋へ戻り準備して8時20分、ショップからのお迎えの車に乗って出発。

この日の船は、前日と同じ船長&ガイド。メンバーが同行グループのメンバーのみとなり、昨日の3人とは別グループ。器材をセッティングして、快調に出航。目的は“ブルー・ホール”。ポイントにつくと、これまた前日と同じくたくさんの船。日本人の休みが、いかに集中しているかがわかるよね。
ここでまたまた事件発生?メンバーの1人が、ウェットに足が入らない、と言い出した。他のメンバーも手伝って、やっとこっと履いた。直後、ガイドの一言。「ちょっと待って、もしかしれそれ、腕に足を通していない!?」嘘のような本当の話。その時は大笑いしてしまったけれど、私もいつか同じ事しないように気を付けなきゃ…。というか、本当によく入ったよねぇ…。足が細いんだろうね。私は腕と足の太さが倍くらい違うから、どんなに手伝って貰っても、入らない気がする。みんなすっかりリラックスできたところで、エントリー。
最初ちょこっと手間取った(何故かタンクが外れた。背負う時に高いところに持ち上げて貰ったりしたのに…)ものの、初日よりはスムーズな潜行。

潜行して集合場所で撮った写真

ホールという名前がつく通り、ここは穴が売り。というか、縦穴から差し込む光がきれいな場所として有名なポイント。ずっと昔、まだダイビングを始めたばかりの頃に雑誌で見ていて、いつか潜ってみたいと思っていた場所(というのは、潜るまでここがそのポイントであることを忘れていたが)。ちょっと濁っていたし、人が多すぎて泡だらけだったけれど、ここで50本を迎えられて本当に嬉しかった。昨日までのバディの250本と一緒にお祝いして貰った!写真はあまり上手に撮れなかったけれど、上手く伝わるかな?

 

Serial Dive No.
50
Date
2006/05/04
Location

Blue Holes:PALAU

Weather Conditions
晴れ
Wind
北東
Air Temp.
29度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

Horizontal Visibility
20〜25m
Tide
小潮
The amount of Pressure
180kg/cm'
Bottom Time
44min
Max. Depth
29.0m

他に見られたもの:ウコンハネガイ、ベンテンコモンエビ、etc...
うわ〜あと1m深かったら30m…勿論、過去最高水深だ。

タンクを取り替えて移動。次のポイントは前日、目の前で「お預け」となった“ブルー・コーナー”である。水面休息の時に開けた柚子皮の砂糖漬けは、日本人には好評でもパラオ人である船長には受け入れられないらしい。カレントフックを使うことになるだろう、という話だったので、準備はしておいたが、うまく使えるのか不安を感じつつエントリー。 このころになると、耳抜きもかなり楽。抜かなきゃならないポイントみたいなのが何となく、掴めてきた。やっぱり水温が高いと抜けやすいなぁ。
ちなみにこの時は下げ潮のためインサイド側から入りました、という言い方になるのかな?違うかな?とにかく壁を左に見ながら、まずは流れに身を任せてのんびりフィッシュ・ウォッチングから始まる。と、おっきな魚に向かってぐいぐい進むメンバー!その先にはトラフザメがいた様子。というか、なんかでかいのがいる、と思っていて、後で聞いたらトラフザメだったらしい。写真構える余裕もなく、その様子を見学していた。
棚の上に移動し、買ったばかりのカレントフック登場。使い慣れていないもんで、手探りではフックが外せず、目で見てやろうとしたけどBCに邪魔されて見えず、でも次々に姿を現す魚も見ていたいからとりあえず片手で岩に掴まって、やっと探し当てたと思ったらカメラと絡まったりしてうまくいかず、そうこうしているうちに移動開始。そんなに流れていなかったから良かったものの、これで流れ強かったら…うーむ、練習せねば…。
そこからまた、ゆっくりゆっくり、移動。呼びかけを感じて目を向けてみれば、マダラトビエイが私たちそっちのけで食事している!後で聞いたところによると、バリバリという音がしていたらしい。どんな音なんだろう?そして、何を食べていたんだろう?バリバリという音がしていたくらいだから、貝とかかな?想像すると楽しくなる。

Serial Dive No.
51
Date
2006/05/04
Location

Blue Corner [going outside]:PALAU

Weather Conditions
晴れ
Wind
北東
Air Temp.
30度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

流れ小

Horizontal Visibility
20〜25m
Tide
小潮
The amount of Pressure
180kg/cm'
Bottom Time
46min
Max. Depth
25.2m

他に見られたもの:グレーリーフシャーク、ホワイトチップシャーク、ブラックフィンバラクーダ、 ナポレオン、ギンガメアジ、ガーデンイール、ホホスジタルミ、etc...
安全停止の時、ウェイト(2kg)が重かったのか、足を動かさないようにしていたら沈みそうになった。でも前日は浮きそうになって、捕まえていてもらったんだけれどなぁ?適正ウェイトがなかなか分からない。

3本目のポイントへ行く前にお昼を食べるため、オモカン島へと向かう。途中、前日に潜った“ジャーマン・チャンネル”を通ったのだが、その風景(海の色のコントラスト)がきれいで、船の速度を落として貰って記念撮影。

ジャーマン・チャンネルとは人工的に作られた船舶用水路とか

島へ着くと、既に他のショップの船のたくさん、集まっている。休憩施設があるらしいが、先に船の上で昼食を頂き、ビーチ散策はその後とする。

レストラン「富士」の弁当
干潮時には道ができるほど遠浅なビーチ

そして向かった3本目は“マリン・レイク”。「ロックアイランドに囲まれるような形に存在している塩水湖をマリンレイクと呼んでいる(パラオ政府観光局のホームページより)」場所で、マクロ派のバディ君がリクエストしたポイント。非常に浅いらしく、周りではシュノーケリングしている姿も見える。狭いポイントでもあるため、迷子になっても浮上すれば戻ってこられるだろう、というポイント。なるべくならガイドについて行って、珍しいもの見せて貰いたいなー、と思いつつ、浅いだけでなく流れもないのでロープなしでエントリーできた。が、今度はウェイトが重すぎるのか、BCに空気を入れてもなかなか浮力が保てない…。「もっともっと、空気入れて大丈夫なのかな?」と不安に思っているのがばれたのか、同室者が1kg引き取って下さった。
ゆるゆると移動はじめ、教えて貰ったニシキテグリや他の目に付いた魚を写している最中に…あっという間にガイドとはぐれてしまった…。でもまぁ、ブリーフィングの言葉を信じて、泡が立っている方に向かってみると、自由行動組に出会ったため、そのままついていって問題なし!?だけど、カニハゼ見られなかったのはちょっと、残念。後で他の方から話を伺うと、なかなか愛嬌のある動きをしていたらしい。

エキジットのちょっと前に見せて貰ったソフトコーラル

名前のわからない、たくさんの小さな魚たちがいましたが、私にとってはピンぼけ写真増産ポイントとなってしまいました…。

Serial Dive No.
52
Date
2006/05/04
Location

Marine Lake:PALAU

Weather Conditions
晴れ
Wind
北東
Air Temp.
31度
Bottom Temp.
31度
Water Conditions

Horizontal Visibility
5〜7m
Tide
小潮
The amount of Pressure
120kg/cm'
Bottom Time
60min
Max. Depth
5.4m

他に見られたもの:マンジュウイシモチ、コロールアネモネシュリンプ、セグメンテッドブレニー、タコクラゲ、etc...

ホテルに戻り、もう一度他のメンバーの部屋でドライヤーを確認した上で、クレーム。今度は壊れていた訳ではなく、安全スイッチみたいな大元のスイッチが入ってなかったかららしい。そんなの、チェックインする前に解除しておいて貰いたいよぉ。って、もしかして英語の注意書きに書いてあったりしたのかな!?

夕食は昨日、一緒に潜ったメンバーやその他、同じショップの利用者が集まって“Jive Cafe”にて。パシフィック・ツアーズの一角にあるという店まで、タクシー2台に分乗して向かう。

カフェ、と言ってもメニューは居酒屋。ロケーションは良かった。ここで同室者が懐かしの再会を果たしたり、昨日のログにサイン交換したり、またまた色んなお話を伺ったりした。店にいた猫が可愛かった。動物には日本語が通じる!?
ホテルへはまた、ショップの方が車で送ってくれた。部屋へ戻った直後に停電したものの、すぐに回復。そう言えばホテルの設備案内に「自家発電」って書いてあったけれど、それではなく、ちゃんと復旧した感じ。何だったのだろう?

5月5日

日本ではこどもの日であるこの日は、パラオでは敬老の日。と言っても、パッと見た感じでは祝日の雰囲気は伝わらないけれど。
朝食はメンバーから「日本食が食べたい」というリクエストが出たため、 “ふるさと”へ行く。私は、和食を食べるなら、お粥とかの方が食べやすいので、結局いつもと同じパン食。おみそ汁だけ味見させて貰ったけれど、思ったより美味しかった。

この日、メンバーの一人であるマクロ君は別グループ。そのため、女性ばかりでダイビング。と、思っていたらゲストがいるらしい。PPRから1人、合流。プライベート港?噂通りすごい豪華ホテルみたいだね。顔ぶれは変わったものの、人数変更なしで、1本目のポイント、“ジャーマン・チャンネル”を目指す。

ここのポイント目的はもちろん、マンタ。雨の降る中、自分の中では今までで一番スムーズな潜行を果たした後、着床して待つ。ウェイトを1kg減らしていたので、うまく着床できるかちょっと心配だったけれど、それはクリア。あとは大人しく待つのみ。なんだけれど、今回も待ち焦がれていると、来てくれないようで…仕方がないからしばらくの間、その辺りをお散歩。群れてはいるんだけれど、どうも今ひとつ…。あ、ガーデンイールは、しっかり見せて頂いた!でも写真はどれも悲惨で、後日他のメンバーが撮った物を貰った、という…。

Serial Dive No.
53
Date
2006/05/05
Location

German Channel:PALAU

Weather Conditions
Wind
 
Air Temp.
29度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

Horizontal Visibility
Tide
小潮
The amount of Pressure
130kg/cm'
Bottom Time
46min
Max. Depth
20.7m

他に見られたもの:ホホスジタルミ(幼魚)、etc...
安全停止がまたまたうまくいかず、ウェイトを1kg追加。前日の“マリン・レイク”では浮上とかなかったのに、どうしてだろう?気持ちの問題??

2本目は“ブルー・コーナー”。前日とは反対側からの潜行。流れも前日より強くて、本当に勝手に身体が運ばれていく!なんだか楽しいんだけれど、こんな経験は初めてで、ちょっと不安。特に自分がガイドより前(というのか?)で流されている感覚があって、「このまま流されて大丈夫なのか?」という気持ちになった。ずっとガイドばかり見ていて、あまり周りをみる余裕がなかった。
棚の上に上がっても、流れていて、手こずった上で引っかけたカレントフックに身を任せると、“凧”の気分が味わえた。けれど、手こずりすぎて、うーむ…。
ナポレオンとバラクーダとホワイトチップは仲良しなのか、この日も一緒に泳いでいた。遠くながらもウミガメがいたらしいのに、見損なった。前後上下左右360°以上の風景を楽しむこと、見渡すことは難しい。

Serial Dive No.
54
Date
2006/05/05
Location

Blue Corner [coming inside]:PALAU

Weather Conditions
曇り
Wind
 
Air Temp.
29度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

流れ有り

Horizontal Visibility
Tide
小潮
The amount of Pressure
120kg/cm'
Bottom Time
48min
Max. Depth
19.9m

他に見られたもの:カスミチョウチョウウオ、アオヤガラ、マダラトビエイ、グレイリーフシャーク、etc...
安全停止がうまく出来ていない理由の一つはどうやら、足が動いているらしい。うーむ、無意識に動かしているなぁ。動かすから身体が浮きそうになるのに、更に「浮きそう」という不安で浮上してしまうらしい。頑張って動かさないことと、平常心が必要?

ちょこっと移動してお昼ご飯。

右上のスパゲッティー・ミートソースが、
ソースは美味しいんだけれど、麺が今ひとつ…

んで、3本目のポイントをどうするか。私は結局、あと1日潜るから、リクエストするならその時にしようと思っていたし、PPRから合流された方も「どこでもOK」、と言われたため、ジャーマンでもう一度、マンタにチャレンジすることに決定。天気があまり良くならなくて、気温が上がらないけれど、さすが南国、寒さに震えなくていいのが嬉しい。今回、耳抜きがわりとスムーズだったのは、この水温の高さの影響もあるのかなぁ?
周りを見渡すと、同じようにマンタ待ちのグループが随所に見られる。私は、と言えば他のメンバーには申し訳ないけれど、なんとなく既に諦めモード。うまく表現できないけれど、なんか会える気がしなかった…。と、思っていたせいかどうかは分からないけれど、本当に会えなくて、会えなかったと思うとすごく残念だった。

Serial Dive No.
55
Date
2006/05/05
Location

German Channel:PALAU

Weather Conditions
曇り
Wind
 
Air Temp.
29度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

Horizontal Visibility
Tide
小潮
The amount of Pressure
140kg/cm'
Bottom Time
50min
Max. Depth
21.2m

他に見られたもの:チョウハン、クロモンガラ、ネッタイミノカサゴ、ハナビラクマノミ、etc...
船に上がってきて、休憩がてら器材を片づけていると、同じショップ利用の別船グループ(初日に一緒に潜ったメンバー)は最後の最後でマンタを見られたらしい。時間と深度、酸素の問題があったから仕方がないとはいえ、やっぱり「見た」と聞くと悔しい。ざんねーんっ!

翌日に備えて、マスクとフィンなど、シュノーケル用品を抱きかかえて(という表現がまさにふさわしいだろう…)下船。ちょうど車が出払っている時間帯だったらしく、暫く港で待機。じっと待っていると眠たくなるのは、すでに習性?日本ほど寒くないから助かったけれど(私にとっては日焼け以上に寒い方が問題かも!?)
まぁ、そこまで長時間待つことなく、ホテルまで送って行って頂き、部屋でシャワーを浴びる。で、私が浴びた後、本当なら同室者が浴びるんだけど、同室者は別のメンバーの部屋でシャワー。その時間、別の部屋のメンバーは私の部屋で器材洗い。湯船の栓がなかったらしい。器材洗うのに湯船に水を張れないのは、洗い辛いよね。ついでにベランダもない、ということだったので、ベランダに器材を干して貰う。
そう言えば黒一点の部屋は、TVが映らないと言っていた。そうやってよく見ると、それぞれの部屋の備品の新しさとかも違っていたし、一長一短あるいかにも“海外のホテル”、というホテルでした。でも居心地はよかったな。

夕食はまた参加メンバーが一部交替して、鮮魚館。2台のタクシーに分乗して向かう。

店からの帰りがけに撮った看板写真

ここは“火鍋”という中華の鍋(辛いスープと辛くないスープが真ん中で別れている鍋。広東料理?)が有名な店。女将(という呼び名が正しいのかどうか不明だが)直伝の食べ方があって、細かいことは忘れましたが、とにかくその作法に従って食べる。

左の上下2枚の写真が具の一部

上右の写真が鍋
左側の赤い方が辛いスープ
右側の白い方が辛くないスープ

正直言って、私の口にはあわなかった。まず、赤い方のスープで湯がいたものは論外で口にしなかったが、白い方のスープで湯がいたものも、タレが辛かったのであまり量は食べられない。かといって、全然タレを付けずに食べるのも、味気なくていま一つだし…。
もちろん、料理はこの他にも色々注文して頂いたのだが、全体的に辛い(濃い)味付けが多く、まともに食べられたのは海鮮茶碗蒸しと身が殆どしゃぶる程度しかついていないような手羽(これは上手かった!)、後はフルーツくらいだったんじゃないかな?翌日ダイビングなしだったから飲んでもOKだったはずのお酒も、私が飲むようなものは見あたらず、この日一緒に潜ったメンバー差し入れの酒も、辛そうで飲めそうにない。なんだか悔しくなったので、飲んでばかりいる隣席のメンバーの口にあれやこれやと詰め込んでみた。いや、飲んでばかりで食べないのは身体に悪いからね。
店からホテルまでは、またまたショップの車にお世話になる。翌日の集合時間等、注意事項を申し送りして解散。なんだけれど、その後私の泊まった部屋で…いやぁ〜とても仲がよろしいところを見せつけられて(?)、ついお邪魔になってしてしまった。(とある人物への伝言:存在自体を見たことはないけれど、守護的なものは信じられるような経験があるのであまり恐い方に想像がつかないのです。)
翌日の準備をして、就寝。

5月6日

パラオに来て、一番の快晴。
“Winchell's”で朝食を購入、またまたロビーで頂く。今夜は先発隊が帰国するため、ダイビングはなし。頭痛がするというメンバーを置いて、買い物に出る。出国前、ネットで調べた感じでは特別欲しいものは無かったので、何か目に付いたものがあれば、買っても良いかな、というレベルでついていく。
“DFS Galleria”で値段チェックした後、“WCTC Shopping Center”へ。このショッピングセンターは、滞在ホテル1階のスーパーと同じ系列の店。そこの2Fが、日用雑貨から土産物まで幅広く売られており、私も自分用にちょっとだけ、お買い物(写真は後日、自宅で撮影したもの)。

Tシャツ
サイズは子供用
パラオでなくても手に入りそうなピンバッチ
サイズは横幅が1.5cm位

本当はビーチサンダルも、買うかどうかを散々迷った。色もデザインも好みだったんだけれど、適応サイズ(子供用LLサイズ)がなくて…。基本的に、日本で買ったビーチサンダルはサイズがあわないので妥協しようかとも思ったが、第2候補の物(これは適応サイズはあったのに、欲しい色に限ってサイズがなかった)までなかったので、諦めた。
天気が良いのは嬉しいけれど、良すぎると暑くてたまらない。たっぷりWCTCで見て回ったはずなのに、民芸品を売っている店などをまだまだ見ているメンバーを置いて、同室者と一緒に先にホテルへ戻る。
「お昼ご飯はハンバーガー屋台に行こう」と言う話も出ていたのだが、あまりの暑さに、もっとあっさりした麺類を食べたくなり、“ふるさと”に変更。このふるさとというレストランは、料理を手抜きしていないのが良くわかるのだが、ちょっと時間がかかる&量が半端でなく多いのに圧倒される。ざる蕎麦を頼んだメンバーの所に届いたのは鍋焼きうどんか!?というような容器だったし。ちなみに私は親子丼を頂いた。食べている最中にふと窓の外をみると、いやーな雲の色。

昼食後、タクシーに分乗して向かった先は“Dolphins Pacific”。イルカとふれあえる施設とか。
受付を済ませたあと、まず実際に飼育している施設まで船で渡るのだが、島に到着するかしないか頃から、雨が降り始めた。必ず受けなければならないという、施設説明を中心とした「Close Encounter」が始まる頃、雨足が徐々に強くなり、Walking Tour中には土砂降り。ふれあいの時間になってレインコートを貸して頂いたものの、既にぐっしょり濡れていて、ちょっと寒かった。ふれあいの時間は写真撮影禁止のため、有料サービスで撮って貰った。イルカ身体を触って、心臓の鼓動を感じることができた。ちなみに、イルカらの身体は、なすびの表面、と聞いた通りの感触で、予想に反し体温が暖かだった。
その後、主目的である「Dolphin Free Dive」の時間。まずはイルカのいないところで素潜りの練習。…なのだが、初っぱなからついていない。今までシュノーケルで素潜りってしたことなくて、いつもスイミング・ゴーグルでやっていたせいか、呼吸の勝手がわからず(いや、一応、頭では分かっているんだよ、ノービス1の講習でも練習したし…)、思いっきり、海水を飲み込んでしまい、一部が気管支に入ってしまい、むせた。海水は、塩素の混ざった水よりも辛い物があったかも。まぁでも、気管支に水が入るなんて、泳いでいるときはよく有ることだからと思って、気にせず次のプログラム、実際にイルカと同じプールでTry!…なんだけど、なんかまだ影響が残っていたのか、軽い頭痛もなかなか取れなくて、上手く遊んで貰えなかった。
タクシーに乗ってホテルへ戻ってくると、1人だけ途中からエステに行ったメンバーの分のレンタル・ビーチ・タオルが足りない!違約金を払え、と言われているのは分かっているんだけれど、遅れてくるだけで後で戻ってくる、ってどう言えば良いのか分からなくて、大変だった。

午前中の買い物で水着を買ったメンバーが商品交換に行く、というので、夕食の待ち合わせを19時にパレイシア・ホテルにする。ちょっと早めにホテルをでて、再びWCTCへ。1階のスーパーでレッドルースター(地ビール)を見つけたのだが、瓶が重そうだったので3種類のうち1本だけ、珍しいマンゴーを購入。ちなみにコレの味は…飲めないことはないけれど、なんか、薄い。マンゴーというのも“?”という感じでわからない。まぁ、土産なんて、そんなものだと思ってもらおう。
予定より1時間ほど早く、メンバー集合。迎えの車が来る迄時間があったため、ロビーでログ交換。なのに、こういう肝心な時に限って、ログを忘れてきた私…。そんなものさ、いつも。

ホテルロビーに面した吹き抜け
1階から下を見下ろす
上を見上げた写真を忘れていた…

夕食は“ドラゴン亭”。ナポレオンの刺身とか、ナポレオンの唇とかを頼んだのだが品切れだったらしく、かぶと煮を注文。色はどぎついけれど、味は白身魚(ヒラメとかカレイとか)の煮付けに煮ているかな?唇は私は食べなかったけれど、不思議な味と感触らしい。豚足に似ているという噂もあり。
パラオレモンのチューハイを飲んだけれど、普通のレモンチューハイより香りが良かった。
隣(私の席の裏)のグループはフルーツバット(コウモリ)のスープというものを注文したらしく、ぎゃぁぎゃぁ大騒ぎしていたが、とんでもなく気持ち悪そうだったため、振り向かないようにしていた。

この日の深夜、先発隊が帰国。
ホテルに戻って、自分のログブックを持って1つ目の部屋へ行くと、きれいに片づいた部屋の主は「忙しいんだけれど」なんて渋る。いや、冗談ってわかっているけれどね(え、冗談じゃなかった?まさかね…)。もう一つの部屋ではスーツケースを前に悪戦苦闘の様子。「明日は私がこの状態になるんだなぁー」としみじみ。同室者は詰め込み作業とは縁がなさそうだけれど。
チェックアウトは22時05分だったかな?ヤップ経由とかで、私より1時間早い時間。予定通りの15分にお迎えがやってくる。予想通りこの日に帰国する人が多いらしく、来るときも乗った大型バス1台ほぼ満席に、添乗員用の車。3人の男性達が、軽々と荷物を運んでいく。又すぐ会える(打ち上げの日程は決定済み)のは分かっているのだが、見送りという行事そのものが苦手で淋しい。ほんのちょっとだけどね。

5月7日〜8日

パラオ最終日。朝食はそれまでと違うフルムーンカフェ(ホテルのやや左隣)に行ってみよう、と話して行ってみるが、開いていない(もしかして閉店された?)。それならばと、ウィンチェルズへと行くが、ここも休店。結局、ふるさとへ。

最終日は私たち2名の他、常連っぽい2名が乗船。パラオに来て、海中で亀を見ることはできたものの、写真に納めることができなかったため、亀狙いをお願いする(マンタも写真に撮れなかったけれど、石垣島に行った時のがあるからまだ我慢できると思った)。連れて行って頂いたポイントは“ブルー・コーナー”。
実はパラオに来て初日のダイビングの時、両足の足首とかかとにそれぞれ、フィンずれとブーツずれが出来ていて、でも絆創膏を貼ったまま潜るのは苦手で、朝晩に薬を塗るだけだった。帰国したあとで、昔ダイビングしていた水泳仲間に泳ぐときも貼れるテーピングを怪我する前にしておいたら良いと聞いたけれど、今回は、初めてソックスを履いて挑戦!実は私のブーツ(ドライもだが)、ちょっと大きいのでソックスを履くと逆に丁度良い感じになった。これは良いかも!もちろん、気温が高いから履いたままでOKだったけれど、気温が低いときは逆に冷えてしまうかもしれないけれど。
海の中は、相変わらず魚が群れ群れしている。すぐに目に付く物だけでも、ヨスジフエダイ、バラクーダ、ギンガメアジ、ウメイロモドキ、等々…。だけどやっぱり「会いたい」と思うと会えないのか、亀は出てきてくれない。2本目に期待かな?

Serial Dive No.
56
Date
2006/05/07
Location

Blue Corner [going outside]:PALAU

Weather Conditions
晴れ
Wind
 
Air Temp.
29度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

Horizontal Visibility
 
Tide
 
The amount of Pressure
160kg/cm'
Bottom Time
46min
Max. Depth
19.4m

他に見られたもの:ナポレオン、ホワイトチップ、グレイリーフ、オレンジフィンアネモネフィッシュ、マダラハタ、etc...
そうそう、ロウニンアジのかなり大きいのがいた!

2本目のポイントは“ビッグ・ドロップ・オフ”。船の上からのぞき込んだだけでも、魚が群れており、透明度が高いのが伺える。浅場を潜行していって、岩伝いに降りていき、最後の最後壁から離れて中層に浮くのだが、岩伝いに降りていくのがまたまたおっかなびっくり。気分はロッククライマー?下からの吹き上げもあって、かなりドキドキした。中層に浮いてしまえば、そこまで流れはなかったけれど。

 

エントリーした棚の上

1本目と同じく、ゆっくりゆっくり、見せて貰いながら連れて行って貰う。でも目があった途端、ゼブラハゼには逃げられた。まだカメラを構えてもいなかったのに…。ヤマブキスズメダイの幼魚の群れも可愛かったけれど、写真にはかすりもしてくれなかった。他にもハゼっぽいのがいて写真に撮ったらピントがずれたので、再チャレンジした時にはもう、いなかったり…。おまけに亀も来てくれなかったし…。せっかくゆっくりのんびり時間があったのに、カメラの腕、悪すぎて笑うしかない。

Serial Dive No.
57
Date
2006/05/07
Location

Big Drop Off:PALAU

Weather Conditions
晴れ
Wind
 
Air Temp.
29度
Bottom Temp.
29度
Water Conditions

Horizontal Visibility
 
Tide
 
The amount of Pressure
120kg/cm'
Bottom Time
47min
Max. Depth
16.9m

他に見られたもの:モンダルマガレイ、ロクセンスズメダイ、チョウチョウコショウダイ、ホソフエダイ、ツマグロ、アカネハナゴイ、クマザサハナムロ、etc...
「浅く」と言われていたにもかかわらず…写真撮ろうとして予定よりちょっと深くなってしまった。

他の2人はもう1本潜る予定だが、船は一度港に戻るというので、それならばと器材を干したまま、昼食。どこかの島に船を寄せて貰って(上陸はしていない)、頂く。

この日のお弁当はそうめんで、
一番食べやすかったかもしれません
港へ戻る途中、天気が良かったので撮影
無修正の空の色

ホテルへ戻る途中(というか、一度ホテル前を通過して)、“A Bai Ice”へ寄ってもらう。

メインストリートに、ぽつんとあるアイスクリームスタンド。テイクアウト専門だと思うが、店の前にはベンチもある。ちょっと無愛想なおねえさんが黙々と機械を操作している。私はシェイクを注文。暑い日差しの下で飲む冷たいフルーツシェイクは格別のうまさだった。
ホテルへ戻って器材を干した後、シャワーを浴びるのだが、天気の良い船の上でも干していたせいか、表面はわりと乾いている。気温も高いし、出発までには表面だけはある程度乾きそうな予感。

夕食までたっぷり時間があったので、ホテルの写真を撮ったりTVを見たりと、のんびりしてすごす。

18時にショップの方が迎えに来てくれ、パラオ・パシフィック・リゾートホテル(PPR)へ見学に連れて行ってもらう。目的はサンセット・ビーチ。日本ではなかなか見られない光景である。ゆるゆると時間が過ぎていくのを感じることができた、貴重な体験となった。
ホテルの中にある“DFS Palau”へ。正直言って、自分以外に土産を買う気持ちは無かったものの、「行く」と言って練習をさぼって来たからには形だけでもしておいた方がいいかな、と思って、パラオクッキーを購入。ついでに、ガイドが見つけた帽子を自分用に買ってしまった…。

夕食はこのPPRからすぐ近くで、ローズ・ガーデン。見晴らしの良い店で夜景を見ながら。イタリアンレストランになるのかな?パラオで食べた物の中で、一番好みの味だったかも。そこでまた同じショップ利用のお客さん達と一緒に食事&歓談。話が面白くて笑わせて頂いたり、すごく珍しいというか、とにかくすごい(としか言えない貧相な語彙力の私…)写真を見せて頂いたりとか、少人数だったのもあって、ゆったり楽しめた。
そろそろお腹が満足してきたという頃、突然の雨。少し早めの解散。ガイドに送ってもらってホテルに到着してみれば、先ほど見送った車が駐車場に…同じホテル利用の客がいたらしい。
心配していた雨の降り込みはなく、完全とはほど遠いものの、なんとなく乾きかけた器材を詰め込み、あとはチェック・アウトのみ。明らかに増えた荷物というのはクッキーくらいなので、特別な苦労することなく、荷造り完了。同室者は仮眠をとり、私はTVを見ながらまったりと過ごす。
チェック・アウト時間は集合の10分前。ロビーでぼんやりしているとスタッフが2人、迎えに来てくれる。おかげで荷物の運搬は全て、彼ら任せ。バスは前日(&到着日)と同じ大型なものの、人が少ないため、2席を1人占め。

空港に到着すると、まずチケットを受け取るために並ぶ。そして荷物検査を受けるために並ぶ。並んだまま、じっとしていると、立っているのに眠気が襲ってくる。やっと順番が回ってきて、腰が反り返りそうになるのにビクビクしながら(私は腰が弱い…)どうにかこうにか計測器の上に持ち上げた途端、「○×△…」。いかにもキャリアウーマンという風貌のお姉さん、早口の英語。ただでさえ英語の聞き取りが全然ダメになっているのに早口で言われるとお手上げ状態。『この場合“Pardon?”だよね?』と思いつつ口を開いたとたん、「重い。25ドル、払う」。もしかしたら「払う?」だったかも。とにかく、行きは引っかからなかったにもかかわらず、重量オーバー。正直、迷う。だって、25ドル(約3,000円)だし。でも日本に着いて、大きなスーツケースを転がしながら、小さめとはいえ、ボストンバッグも抱えているのに、更に別に荷物を持って地下鉄の乗り換えなんか、できるのだろうか?それは、無理だろう。ならば、飛行場で詰め直すか?苦労しなかったとはいえ、ほぼ満杯状態。スーツケースを広げて詰め直すような場所なんか思い浮かばないし、かといってロビーで広げて作業するのはいくら何でも恥ずかしすぎる。仕方がないので25ドル払う。次回があるならば、無理矢理でも普段使いのキャリーケースにするかなぁ?壊れそうで恐いんだけれど。それとも、ボストンバックでなく、最初から小さいスーツケース(リュックにもなるタイプ)にでもするか?まぁ、次回は当分ないだろうか、それはその時に考えるけれど。
とにかく計量が終わって、そのまま荷物を引き取って貰えるのかと思いきや、そうではなく、また苦労して台から降ろす。そしてX線検査の所まで押していくと、私の3倍くらいの大きさのあるお兄さんと普通の体型のお兄さんが待機している。先ほどの台よりもっと高い台に載せなければならないため、ちょっと手伝ってくれないかなぁと思うが、手伝ってくれそうなそぶりは全くなし。仕方ないからまた苦労して持ち上げる。いい加減、腹筋を鍛えて腰痛予防せねば…。
出国税を支払った後、手荷物検査&金属探査ゲートを経て、搭乗口へ。まだ、人は少ない。だいたい、12時過ぎぐらいだったかな?普段ならまだ起きている時間帯なのだが、ダイビングをした夜である。疲れが出て、椅子に座ってじっとしていると眠たくて眠たくて…。やっと1時を過ぎて搭乗開始時刻になり、並んでいると私の順番になって突然、恰幅の良い女性がやってきて、左腕をがっつりと掴み、荷物とチケットを取り上げた上で、無言でカウンター脇へと連れて行かれる。めちゃ、不安…。彼女はおもむろに私の鞄を開け、探り、金属探知器をあて、私にも両手を広げて立つように指示し、金属探知検査をしていく。金属の類なんて、今回は眼鏡もプラスチックのフレームにしたから、小銭と、鍵と、携帯&カメラくらい。だから鳴るはずもなく…よく分からないままに無罪放免となった。
機内の席は、同室者とは離ればなれ。バラバラに来たせいかな?でも椅子に座った途端、寝てしまったからあまり関係ないけれど。機内食はピーナッツで、さすがに食べたくなかったため、父親へビールと一緒にプレゼント。
眠い目をこすりながら、グアムで乗り換え。行きよりも各所の審査が厳しくなっている。のは、分かるのだが…。今度はグアム出国検査の、金属探査ゲート通過時。靴を脱げと言われ、白いソックスを履いていたのが真っ黒になって、非常に不愉快。靴下も脱いだ方がよかったのか?疲れと眠気と両足の痛み(フィンずれ&ブーツずれ)の痛みから、DFS巡りはキャンセル。1人でさっさと搭乗口の17番ゲート(一番端)へ行き、荷物を枕にうとうととする。
グアムからの飛行機は、今回も席は別々ながらも無事に何事もなく、出発。隣のおばさん、じゃなくておねぇさんの肘が痛かったけれど、でもまぁそれなりに眠れたし。そういえば、帰りの飛行機はどちらも耳に圧がかからず、快適だったのは不思議。いつも寝ていても圧がかかると目が覚めるのに…。海で耳抜きを散々していたからかな?朝食である機内食は2種類。私が選んだ方は、パン、フルーツ2種、ガーリックライスとソーセージとスクランブルエッグだった。

福岡には無事、予定より5分くらい前に到着。それぞれの荷物を受け取って解散。国内線ターミナルへ向かうバス(無料)を待っている最中に、親から「タクシー使ってもいいから早く帰ってこい」というメッセージが入る。これなら25ドル払わずに荷物を2つに分ければ良かったと後悔するが、当然のごとく後の祭り。家に帰り着くと、引越用段ボールが山積み。土産話もろくにする間もなく、片づけ&準備に突入したのでした。

思いがけず長い行程となってしまったものの、その分、いろんな思い出ができて、まぁ、心残りは有るけれど楽しかった。また行きたい、と思うと同時に、別のリゾート地にも行きたくなったツアーでした。
余談だが、日本に帰ってきたのが8日。そして14日に水泳の試合(予想通り、結果は散々)があり、17日は家の引越でした。引越準備を全くしないまま遊びに行ってしまったため、本当に大変でした。引っ越した先でもしばらくバタバタしていて、結局この旅行の写真をじっくり見たのは、旅行の打ち上げ(と言う名目での飲み会)翌日だったという…。何とも慌ただしい一ヶ月となったのでした。

おわり。

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