2003年11月22日=海洋実習

前回、学科講習を担当してくれたイントラが、11月15日〜16日にかけて、牛深へ行って、ライセンスを取ってしまおう!と誘ってくださっていた。
でもなんとなく、1泊ってきつそうだなぁ、その翌週は連休だからそっちがいいんだけれどなぁ、と思っていたけれど、「大きなツアーが入っていて、講習するイントラがいないから」と言われ、仕方なくその日に予約しに行ったら、別のイントラ(ショップのトップ)が、22日にツアーを組んでくれる、と言ってくださり、飛びついた。
だって、初めてのボート講習の日なのに、申込に行ったらその日、ベテランさんばかり、しかも結構多い人数が集まっていて、講習受けるのなんか、私一人、の状態になりかねなかったし…。
私一人でも、もうちょっと、少ない人数とかならいいけれど、それとか、私が先に講習で申し込んでおいて、後からファンの申込が増えた、とかいうなら、ガマンしてもらえるけれど、やっぱちょっと、申し訳ない気持ちの方が強いし、不安感の方が大きくなる。
我が儘かもしれないけれど。
でも、結論だけ先に言ってしまえば、我が儘通して良かったなぁ、って感じ。
技術的には満足のいくものではなかったけれど。

実習3日前(19日)夕刻、25日締め切りで仕事が入った。
これで、前日の残業もしくは、日祝日出勤確定か、と思ったが、前日の残業は21時前に終了し、しかも、日祝日出勤もなし、ということでかなり気持ち的に楽になった。
別に仕事を休んで遊んでいるわけではないのだから、そんなに気にする必要はないのかもしれないけれど、気にしなくてはいけないような雰囲気の立場にいつの間にかさせられている。
給料もらっているのだから、仕方がないのかもしれないけれど。
でも、初めてじゃないかな、仕事を全く気にせず、行けるのは。
あまり早い時間ではないけれど、常識的な時間に就寝できたのも、嬉しい。

さて、当日。
いつも父親が早起きだから、父親にショップまで送って行ってもらおうと思っていたら、なんと父は2日連続の出張で疲れていたのか、起きていない。
しかたがないからバスで行くつもりで家を出たら、ちょうど流しのタクシーが居たので乗った。
これで、体力温存?

ショップに着いてもまだ、真っ暗。
そりゃ、そうだよね、朝、6時半だもん。
今回のメンバーは、私と同じレベルの女性が一人、ベテラン男性が3人。
うち一人はノービス1のファン(辰口)で、ご一緒させて頂いた方。
もう一人は、アドバンスを持っておられる超・ベテラン。
残りの方も結構、潜られている様子。
イントラは、この日のツアーを組んでくださった男性イントラ。
そういえば、最初のプール講習の時、このイントラから講習を受ける予定が受けられなくて、このイントラと潜るのは初めてになる。
ちょっと寒いのが気になるけれど、天気良さそうだし、体調も悪くないし、なんだか楽しみになってきた。

Serial Dive No.
9
Date
2003/11/22
Location
蒲江(マリンカルチャーセンター前):大分県南海部郡蒲江町
Weather Conditions
晴れ
Wind
北北西
Air Temp.
11度
Bottom Temp.
21度
Water Conditions

なぎ

Horizontal Visibility
15m
Tide
大潮
Air Consumption
150kg/cm'
Bottom Time
49min
Max. Depth
12.5m

今回潜るにあたり、利用させていただいた施設は大分県マリンカルチャーセンター
海辺の総合研修施設、というのかな?
いろいろな設備が充実している施設です。 (運転していたイントラは、曲がる道を1本間違えて迷子になりかけていたが(笑))
というか、こんな施設を利用してのダイビングなんか、初めて!
いつもは浜辺や道路に車を止めて、そこから直で潜るから、下手すると潮まみれで帰ってくるなんてこともあるのに、ここはあがったその場でシャワーが浴びられるし、器材は洗えるし、しかも乗るボート(漁船?)は施設の目の前につけてくれるし…。
いくら海がキレイで楽しい、と言っても、辰口とか行きたくなくなってきたかも…。
その位、楽な場所なのです。
しかも、楽なだけでなく、海も良かった!!

1本目に潜った場所は、初めてのボートでのエントリーということで、三つ子岩手前、というよりカルチャーセンター目前に近いようなかなり安全な場所だったんだけれど、それでも、魚がかなり多かった!
エントリー直後、前後左右が分からなくなって、海で初めてと言うくらいのパニックになってしまったんだけれど、それを忘れるくらい、楽しかった!
大体、透視度15mというのが、私にとって初めての世界だったし(笑)。

今、ちらっと書いたけれど、エントリーの時は本当にパニックになってしまった。
パニックになってしまったこと自体、自分でも不思議なくらいに。
上下が全く分からなくなって、しかも、ボートから飛び込んだ、ってことは、下手に暴れるとボートにぶつかるのでは、とか考えてしまって、余計に焦って…の悪循環、みたいな。
慣れるまでちょっと、時間がかかりそうだなぁ…。
もう一つの心配の耳抜きは、前日にちょっとしたコツを教えてもらっていたせいか、いつもより割とスムーズだったんじゃないかな?
少しは慣れもでてきたかなぁ?

今回見せていただいた魚類は…
ハタタテダイの幼魚、ヨスジフエダイ、トゲチョウチョウウオ、オキゴンベ(オレンジ色)、ミツボシクロスズメダイ、カゴカキダイ、コブダイの成魚(3〜4年もの位らしい。大きかった!ちょっと不気味だけど…)、オドリカクレエビ(小さくて透明!別名、掃除エビ?)、オニカサゴ、ミノカサゴ、カサゴ。ミドリケシ(サンゴ)、サンゴイソギンチャクなど。
そうそう、ガンガゼもかなり多くて、見るのに怖いときもあった。

怖いと言えば…もう一人の講習生が途中で突然、浮上してしまって、それに気が付いたイントラがすぐに追いかけたんだけれど、「待て」のサインがなくて、不安なまま待っていたら、近くで別行動していたファンダイバー達が、私一人に驚いている様子がわかるのが、なんだか楽しかった。
言葉が通じなくても、ゼスチャーでわかる、というのが…。

浮上と言えば、私もラストの方、浮上してしまった。
ラストもラストだから、そのまま船まで水面移動したけれど、本当はだめなんだよね。
でも、BCDのエアーを抜いても、スーツのエアーを抜いても浮上が止まらなくて…。
後で聞いたら、パニックも浮上の原因の一つらしい。


Serial Dive No.
10
Date
2003/11/22
Location
蒲江(のうざか):大分県南海部郡蒲江町
Weather Conditions
晴れ
Wind
北北西
Air Temp.
12度
Bottom Temp.
21度
Water Conditions

なぎ

Horizontal Visibility
20m
Tide
大潮
Air Consumption
160kg/cm'
Bottom Time
53min
Max. Depth
17.7m

2本目の講習のメインはディープ。
なので、とにかく18m水深がある場所(のうざか、というポイントらしい)まで連れて行ってもらい、再度バックロールエントリー。
今度は足が沈まず、あたふた。
慣れるにはまだまだ、時間がかかりそうだ。
潜行の時、途中でロープがなくなる、とは聞いていたけれど、実際に潜行ロープから手を離して、みんなの所まで潜って行かなくてはならなくなったときは、不安になった。
2本目はとにかく18mを目指したせいか、1本目に比べると魚は見られなくて(というか、深いところは、砂地ばかりであまりおもしろくないらしい)、ノコギリガニ、ミノカサゴの赤ちゃん、トラウツボ、アオリイカの集団、クマノミ、オニサザエ(美味しくはないらしい)、ラッパウニ(危険!)などを見せてもらった。
ミノカサゴの赤ちゃんはかわいかった!
トラウツボはイントラが餌付けしていた(本当はしてはいけないような…?)のだが、人がエサを持っていると近づかない。
手を離すと素早く取り上げて奥に引っ込む。
その様子に見とれてしまった。
そのトラウツボを見せていただく前、また浮上してしまったのだが、なんと他の人に場所を譲った途端、再浮上してしまった。
今度は浮上しそうだったから、岩に捕まっていたにも係わらず…。
なんども浮上してしまって(本当は危険なこと!)、最後の安全停止の練習が本当に形だけになってしまった…。
初心者ダイバーに課題は山積みだ。

さて、今回潜るに当たって、「寒いから上着を持っていた方がいいよ」とか、「フードもあった方がいい」とかは聞いていたけれど、グローブは3シーズン対応だからそれでいい、と聞いていた。
でも、確かに、上着もフードもあった方がいいけれど、ドライグローブが欲しい!!
とにかく手がかじかんでしまって、タンクのバルブを締められないのだ!!
これはかなりヤバイ…でもなぁ…高いんだよ、8000円とか、9000円とかするんだよねぇ…。
ウェットグローブの下につけるインナーグローブとかいうのが4000円であって、暖かそうなんだけれど、誰も使ったことがないらしいのがちょっと不安。
でもなんとかしなきゃ…。

ところで、この日は記録づくし。
もちろん、10本記念(普通はみんな、講習時だからそんな記念は考えない)というのもあるけれど、最大水深はもちろん、透視度、潜水時間も記録更新。
また、初めて大潮の時に潜ったときでもあったし、今までで一番、多くの魚を見ることができた。
透視度は「これで満足されちゃ困る…」と言われたけれど、今まで最高が7mなんてとんでもない数字だった私には別世界。
少々泳ぎが遅れても安心して着いて行けたもん。
というか、これだけの透視度がなかったら、潜行ロープから手を離せなかったかもしれない。

蒲江の夕日です。
潜ったポイントはこれだと全く
見えませんが、左手です。

利用させていただいた施設で、スーツや軽器材類を全て水洗いさせて頂き、体はシャワーを浴びてすっきりし、スーツは車に掛けさせてもらってあとはログ付けと帰るのみ。
で。
そのログ付け、せっかく大分まできたし、佐伯市内になんでも人気のお寿司屋さんがあって、そこのネタが大きくて旨い、というので、そこに連れて行ってもらうことになったのだが、イントラが運転中に掛かってきた電話に気を取られたらしく、道を間違えた。
行く途中で入れた予約時間からかなり遅れて店に場所を確認する電話を入れて戻ってみれば、かなり行き過ぎていたらしい。
ま、それはいいんだけれど、戻る途中で信号待ちしていたとき、前がパトカーだったのね。
で、イントラ、焦っていたんだろうね、車を降りてそのパトカーに道を聞きに行った!
そのパトカーの警察官、きっとびっくりしただろうねぇ(笑)。

寿司屋さんは錦寿司といって、それはもう、満足できる質・量でした。
本当にかなり大きなネタでした。
それなのに、値段は安いし…。
しかもあんなに遅れて行って迷惑掛けたはずなのに、一度「ごちそうさま」をした後に、「今、いいアジが入ったから、大将のおごり!」とか言って、アジのすしまで出してもらったし。
ココで予算3000円とか書いてあるけれど、握りは1000円からで、充分満足できるものです。

しっかり運動して満足して、おなかいっぱいになってまた、満足して、車の中で爆睡しました。
気が付いたら鳥栖まできていたし。
イントラが、「直角姿勢で眠られなかったんじゃない?」と聞いてくださったけれど、全然、気にならないくらい、寝ていました。

ショップに着いて、他のメンバーは皆、車なのに、私はまた、バスかタクシー。
でも、この日初めて、バスで帰ってもそこまで辛くなかった。
やっぱり、みんながいう「ボートは楽」というのは真実だな、と実感した。(の、割には帰り着いた途端、スーツも干さずに爆睡したけれど(笑))

あと1回、潜って、筆記テストに合格すれば、念願のスポーツダイバーだ!
年内にとれるかなぁ………(不安)。

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